三十三間堂

三十三間堂（さんじゅうさんげんどう）は、京都・東山に位置する日本を代表する仏教建築・霊場の一つで、正式名称は**蓮華王院本堂（れんげおういん ほんどう）**です。 ⸻ 🏛️ 建築の特徴 • 「三十三間堂」の名前の由来： 本堂の柱間（はしらま）を正面から数えると33間（けん）あることから。 • ※「間」は柱と柱の間の長さで、約1.8m。 • 構造：南北に長い入母屋造り・檜皮葺き（ひわだぶき）の建築 • 全長：全長約120メートルの長大な木造建築 ⸻ 🗿 見どころ 千体千手観音立像（国宝） • 本尊を中央に、その左右に1,000体の千手観音立像（実際は1001体）がずらりと並ぶ圧巻の光景。 • それぞれ微妙に顔立ちや衣の表現が異なる。 二十八部衆像（国宝） • 千手観音を守護する28体の神将像も安置。 • 中でも「風神・雷神像」は特に有名で、躍動感ある造形は仏像彫刻の傑作。 ⸻ 📜 歴史と文化 • 後白河上皇が自身の念持仏（信仰の対象）として建立。 • 幾度かの火災を経ながらも、現存する本堂は1266年再建以来の貴重な遺構。 • 毎年1月15日前後には**「通し矢」**（全国から弓道家が集う競技）で有名。 ⸻ 🎯 豆知識 • 観音菩薩は33の姿に変化して衆生を救うとされることも「三十三間」の名称にかかっているとも言われています。 • 「三十三間堂の観音さまに、会いたい人に似た像が必ず一体ある」と伝えられます。