奈良公園の原始林の中にたたずむ神社。
768年に創建された古社で、全国約3,000社の春日神社の総本社です。
主祭神の一柱の武甕槌命(たけみかずちのみこと)は茨城県の鹿島神宮から白鹿に乗ってきたという逸話をもち、春日大社では鹿を神の使いとしています。この由緒から奈良の人々は鹿を手厚く保護し、今日まで続く世界的にも珍しい野生の鹿と人の共存が生まれました。
また、春日大社には、信徒が灯籠を奉納する風習が平安時代から続いており、約3,000基の灯籠が参道に立ち並んでいます。
最寄りのバス停は神社の社殿近くにありますが、表参道をゆっくりと歩いて参拝するルートがおすすめです。苔むした灯籠が並び鹿たちが遊ぶ
森の道は、とても美しい景観です。
なお、神紋は『下がり藤』で神社の境内にも藤が植えられています。今回は5月上旬、藤の花の咲く季節に参拝したので、朱塗りの社殿と灯籠に淡い紫が加わりとても綺麗でした。
■予約:不要
■料金:参拝所までは無料、本殿特別参拝(700円)、国宝殿(700円)
■アクセス性:路線バス「春日大社本殿前」下車すぐ、「春日大社表参道」下車徒歩約10分
■補足:※世界遺産「古都奈良の文化財」構成遺産の1つ