郡山城跡

城の遺構は石垣、堀がしっかり残っているのでそれなりに楽しめる。 特に石垣は野面積みで、自然石を上手く積み上げているのが楽しめる。 特にここの石垣は色々なところから石を徴発しているので、地蔵様も石垣に使われていたりとちょっと他と違う石を探す楽しみもある。 復元された門や櫓もあるので城らしくなっている。

近鉄郡山駅より徒歩１０分位の所にある、続日本百名城。 戦国時代の野面積み石垣が良好な状態で残る、全国でも貴重な城跡。 柳澤美濃守吉康公は、川越城や甲府城を統治したのち郡山城の城主となり郡山藩を治めることに。 桜の名所としても有名。

梅雨明け晴天の土曜日、猛暑のためか、人は少なめでした。 平山城ながら天守跡からの眺めが良いです。安全確保のために必要なのでしょうが、石垣に手摺がある分、雰囲気を損なっているようにも感じました。

2025/4/6に訪問。 観桜のため初めて行きました。車は無料開放されていた郡山市商工会館に駐車、入口までは歩いて10分くらいでした。“さくら祭り”ではなく、“お城まつり”と呼ぶところに郡山市民のお城に対する想いが伝わってくる感じです。 中に入ると緩やかな坂道を上っていきます。坂の途中には高校がありますが、この時期は最高の花見ができていいだろうな、と思う反面、これだけ人が押し寄せては学校生活にも影響が出て大変だろうな、とも思ってしまいます。 お城まつりの事務局があったのでスタッフに少し話を聞いたところ、石垣の“さかさ地蔵”を教えてもらいました。城を増築する際、寺院などから石をかき集めて作ったそうで、石垣全体を見ても不揃いな石で組まれていることが見てとれます。 戦国時代の城は形に拘っている余裕がなかったということでしょう。現代に残っている“名城”と呼ばれる美しい形のお城は、恐らく戦いの無い時代に造られたのではないでしょうか。刀も名刀と呼ばれるものと、実際に戦闘で使う刀とは違いますしね‥ さて桜ですが、大きなしだれ桜ぼ無く、ほぼソメイヨシノのみです。一番気に入ったスポットは桜に浮かぶような石垣の光景です。天守台をぐるっと一周できるので、いろいろな角度から好みのスポットを見つけられると思います。 ライトアップもやっているので、少し暗くなるまで待っていましたが、こちらはイマイチでした。桜を照らすというより石垣を照らす感じで、桜はほとんど見えませんでした。観桜目的なら昼間がお薦めです。

飛鳥時代、奈良時代の歴史に惹かれてくることが多いこのエリアで、異彩を放つのがここ。幻の郡山城の跡地で、天守閣はありませんが、立派なお堀と城郭、そして天守閣跡地からの３６０度のパノラマ、緑も多く、人は少なめですごく気持ちの良いところ。当たり前ですが、奈良時代と現代の間には戦国時代も江戸時代もあるわけで、重層的な悠久の歴史を感じさせてくれるところ。