
「 しまなみ海道 」は、 全長70キロの 広島県尾道市から愛媛県今治市まで日本の瀬戸内海を横断して結ぶ景観ルートです。 1999年 に完成し、本州と四国を6つの島—向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島—を6つの壮大な吊橋で結んでいます。このルートは主に両島間の交通改善を目的として建設されましたが、現在では世界有数の絶景サイクリングルートとして国際的な評価を得ています。
しまなみ海道は、何世紀にもわたる海洋文化を受け継ぐ地域を通るため、文化的にも重要な価値を持っています。 大三島 には 大山祇神社 があり、日本最古級の神社の一つとして、多くの国宝に指定された日本最大規模の甲冑・武具コレクションを所蔵しています。島々には昔ながらの日本の島暮らしが今も残り、漁村、柑橘畑、塩づくりなどが何世代にもわたり地域経済を支えてきました。このルートは現代日本の土木技術を示すとともに、瀬戸内海地域の伝統的でゆったりとした島文化に触れる機会を提供します。
サイクリングが最大の魅力で、専用の 自転車道 が車道に沿って全区間を走っています。体力に応じて誰でも楽しめ、所要時間は 4〜8時間 で、ペースや休憩によって変わります。電動アシスト自転車を含むレンタサイクルはルート上の 13か所のターミナル で利用でき、片道返却も可能な便利なシステムです。旅行者は島ごとに立ち寄り、ビーチ、美術館、寺院、海鮮料理や地域特産品を扱う飲食店を楽しめます。生口島の名産である 瀬戸田レモン製品 も人気です。 多々羅大橋 は 主塔間890メートル の主径間を誇り、特に印象的な景観を楽しめるほか、このルートの象徴的存在となっています。
しまなみ海道へは、広島や大阪からJR山陽線の 尾道駅 からアクセスでき、南端の 今治 へは松山からJR予讃線で接続しています。主要都市からは両端を結ぶ高速バスも運行しています。 自動車の通行料金 は車種により 4,000~5,000円 で、サイクリストと歩行者は全橋合わせてわずか 500円 です。レンタサイクルの料金は標準車で 1日約1,100円 、電動アシスト車で 2,000円 ほどで、ヘルメットも含まれます。宿泊施設は島内のゲストハウスや旅館から尾道・今治のホテルまで幅広く揃っています。



