~当時の姿を残す旧御用邸、歴史的建造物と四季を映し出す庭園~
日光といえば東照宮が有名ですが、こちらの日光田母沢御用邸も必ず訪れておきたい場所の一つだと思います。歴代の天皇や皇太子が静養した館は当時の姿をそのまま残し、歴史ある建造物と庭園のコントラストは、美しい日光の四季を体現しており、訪れた人の心を癒してくれます。私が最後に訪れたのは秋でした。赤や黄色に色付いた木々や庭に散りばめられた落ち葉、少し肌寒くなりかけた山の綺麗な空気、気持ちよかったです。日光へ訪れた際は田母沢御用邸へ是非。オススメです。
何度も訪れた日光ですがこちらは前を通るだけ。今回初めて入ってみました。
お庭は趣きがあり桜が綺麗でした。
建物の中はとても広く部屋が多くて迷子になりそうなくらいです。当時の様子を伺う事が出来ますので一度は見ても良いのではないかと思いました。入館料600円。
今の季節は皇后陛下がお勉強されていたお部屋が公開されていました。期間限定で公開されるお部屋があるようです。
お屋敷は広く、細部にまで職人さんが拘って造られています。庭園も素敵なので時間に余裕を持って周られることをお勧めします。
併設されているCafeもお勧めです。
思い起こすと、日光へは数えきれないほど訪問しているのですが、恥ずかしながら田母沢御用邸へは初めての訪問なのです。
石の門を通って玄関へ向かいます。砂利を踏みしめながら進むと建物が見えてきました。唐破風造りの立派な玄関です。中へと進みましょう。
こちらの建物は現在、国の重要文化財として一般に公開されていますが、1899年(明治32年)に大正天皇のご静養のために造営され、1947年(昭和22年)に廃止されるまで、3代にわたる天皇・皇太子が利用された御用邸です。
すべてに手が込んでいます。使われている木材もそうですが、釘などを隠す飾り金物や、電気のスイッチ、電灯照明器具、それから板ガラスなども当時のまま、ちょっとうねっているものが使われています。
今回は冬季限定で三階へ上がることが出来ました。狭い階段と小さい部屋なので、観光シーズンは立ち入り禁止なのです。御展望室は簡素なつくりなのですが、眺めも良くとても落ち着く部屋です。
建物を出て庭園を散策してみましょう。とても良く手入れされている庭です。沢山の植木を配置しているわけではなく、小川が流れ、大きなシダレザクラが屋根をおおうように植えられています。この桜は御学問所の丸窓からちょうど見えるようになっていて、桜の時期には見事な景色でしょう。
この大きな建物は現在は主が居なくなり公園となっていますが、往時は幾人の方々が皇室のために立ち働いていたのか想像すらできません。歴史を振り返る良い訪問となった1日でした。
明治期に造営された御用邸の中でも最大規模の木造建築
江戸、明治、大正、三時代の建築様式が、初めから存在したような建築技に感動
欄間や襖に見られる和風建築の美しさ、絨毯やシャンデリアを使った和洋折衷の融合
職人の技と日本古来の伝統美を感じながら見学が出来ます