2025年5月、動物百景を観覧。さすが県立だけあって屏風を飾れる大きなケースが!展示室が広く、作品同士の間隔があり、ゆったり観ることができました。順路も明解でいいですね。コレクションの熊谷守一の猫が可愛かったです。
「動物百景」展開催。13時過ぎに伺いましたがチケット売場も並んでおらずゆったりと鑑賞。
荷物をやコートなどはコインロッカーに預けた方がいい。インフォメーションカウンターでコインを貸してくださいますのでそれを使います。
浮世絵ばかりではなく、屏風、着物、工芸品、玩具などで江戸から現代まで人間と動物や昆虫がどう共存し、人が動物を愛してきたかが見えます。
極小の虫がいる象牙の根付けや型紙の細やかさなど、職人の繊細な仕事がみられてとても好き。また猫が眠る姿の蚊遣りなどは現代でも売り出せば人気が出るのでは?と思えるほど。
常設展示室にはフランスで織られた「千と千尋の神隠し」の巨大タペストリーが展示。映画画面そのものの色合いを再現していて近づかないと織物だと気づけない。(なぜこのシーンを作ろうとしたか疑問です。ほかにも綺麗な場面はたくさんあるのに)
ほかにも「動物百景」にちなんだ展示が楽しめるます。
ミライタワーと水の宇宙船を眺める空中回廊も気分がいいですよ。階段しかないので体力を残しておこう。
2025.1.21孤独に瞑想する芸術家パウル・クレーの美術展を観てきました。まじかでみるグラデーションは色の宝石箱のようで心に響きました。クレーは、スイス・ベルン近郊の町で音楽一家に生まれ、弦楽器の名手だった事を知って
みると、作品が抽象的で感覚を見る人に委ねるのは、音色とか旋律そのものだったと理解できました。人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出していて、素晴らしい幾つもの作品はクレーの生きた時代の芸術家、彼らの作品や時の資料から作品を解き明かしていました。
「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。」芸術家たちのみならず、クレーを取り巻く社会的な環境の全体を視野にいれることで、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡に出会えました。貴重な作品をお貸しくださった皆様に感謝いたします。
素晴らしい企画展‼︎ ①まず企画力。言葉と絵の探求、戦争が作品に与えた影響、芸術仲間との関係性と作品への影響…これだけ盛り込めば鑑賞者に伝わらないのが一般的だが、一枚のタピストリーのように上手くまとまってわかりやすく提示されていた。②番目の魅力は市民にオープンな美術館。一部作品を除き撮影可能になっている。隣に撮影可能と不可の作品が並ぶこともあり、声掛けするスタッフの負担を考えると本当に頭が下がる。写真ダメ、話もするな、再入場不可、入り口から出るな…これもあれもするなのダメダメ主義の他の美術館に比べて、これからの日本の開かれた美術館のお手本となる企画展ではないだろうか。
栄のオアシス21の真ん前にあります、愛知県内の学生など美術関係の展示もしょっちゅうあるので偶に訪れます、自動車では最寄りのアートパーク東海が便利ですが駐車料金が30分で@300とかなり高額ですので出来る限り公共交通機関で訪れましょう、展示物を見学していたら3時間位はあっという間に過ぎますので流石に痛い出費になります、美術館自体はとても綺麗で清潔感があるので時が過ぎるのを忘れる位の快適さです、最近の美術館に併設されているようなゆっくり寛げる中庭などは無く休憩スペースも少ないですがそれでも快適です。