佐倉・堀田伯爵の邸宅を訪ねて
明治23年竣工の「旧堀田邸(国重要文化財)」に行って来ました。ここは佐倉藩11万石 最後の藩主にして、伯爵となった堀田正倫公の建てた邸宅です。一見、重厚な純和風建築ですが、随所に近代的な工夫が見られます。
輸入ガラス、洋式の書斎、インド羅紗。伝統的な和の空間に、明治の「近代」が静かに溶け込んでいます。素晴らしい建築物だと思いました。(2026年4月29日訪問)
藩主が住むお屋敷なだけあって広かったですね
特に凝ったつくりではなかったので驚きました
スタッフの方々も丁寧な接客でした
是非見て欲しいお屋敷だと思いました
又ドラマの、JINを思い出し聖地だなーと感慨深い思いです😊
旧藩主旧華族の邸宅といえども、整然として豪奢を廃した洗練された家屋でとても心落ち着きます。
玄関の屋根の鬼瓦や懸魚、蟇股には浪を表現したものがあしらわれ、火事から家屋を守る願いが込められているとのこと。
御客座鋪には、堀田正倫の妹の子で最後の高崎藩主大河内輝声(源桂閣)による大きく「楽」と書かれた掛け軸があります。掛け軸の上部には、人生の風流や処世の智慧、日々のささやかな喜びが書かれた明の随筆にある漢文で、大きな「楽」という文字は「らく」ではなく「たのし」ではないでしょうか。
とても共感できる良いなぁと思う内容です。
以下、現代語訳
・座敷に広く深い教養を持った親友を迎えて楽しみ、昔の人の素晴らしい言葉や行いについて語り合うこと。
・珍しい奇石、漢時代の書、名画、文房具の骨董品を手に入れ、愛おしく撫でさすって手放さないでいること。
・善い言葉を聞き、善い行いを見る(触れる)こと。
・権力や利益に媚びへつらわないこと。
・他人の過ちや欠点を口にしないこと。
・栄誉(褒められること)や恥辱(けなされること)に心を動かされず、平然としていること。
・(一人で寝ている時も自分の影に対しても)何一つ心にやましいところがなく、清廉潔白であること。
・お香を焚き、お茶を淹れて静かに過ごすこと。
・一つの命を救い、あるいは一つの昆虫や草木であっても命を長らえさせること。
・物静かな友と向かい合い、言葉を交わさずとも心が完全に通じ合っていること。
・世俗を離れた風流な友と、山の幸や野の菜、樽の酒を持ち寄って集まること。
・憂いや悲しみをエネルギーに変え、(世の不正に対して)正義感から熱く憤ること。
・庭に花を植え、竹を育てること。
・(人から)騙されることがあっても、それを(自分の器を広げるものとして)受け入れること。
・むやみな浪費を慎み、物やお金を大切にすること。
・心にゆとり(静かな時間)を持つこと。
・人間の本性や宇宙の真理(哲学)について深く議論すること。
・中身のないうわべだけの礼儀(虚礼)を重んじないこと。
・身も心も清潔で潔くあること。
・困難な状況にあっても、たくましく懸命に生きること。
千葉県 佐倉市にあります。
1890年(明治23年) 華族の堀田正倫による建築。堀田正倫は最後の佐倉藩主です。
堀田氏一族は(尾張出身説が有力) もともと豊臣の家臣だったが、関ヶ原の戦い以降徳川の家臣になった。堀田正盛の代で徳川家光から老中に取り立てられ、その子供たちから3家の譜代大名が出た。(堀田正盛の母は 稲葉正成の先妻の子であったため、後妻•春日局の支援を受けた)
旧堀田邸は 昭和にかけて日産財閥が保有していたが、その後市民の署名運動を経て 佐倉市が管理運営するようになった。そして 庭園を含む一帯が千葉県指定文化財、住居部5棟と門番所•土蔵が 国の重要文化財になりました。
邸宅部分は公開しており、毎週月曜日が休館。庭園部分は常時開放されています。また、邸宅と庭園は テレビドラマのロケで盛んに使われている。
広い芝生地は 何か優雅で芸術的な雰囲気を感じました。ドラマで1~2回は見ていると思います。
京成佐倉駅から徒歩20〜30分程度で到着。何回も来ているが、本日は特別公開日なので、書院棟、居間棟2階、門番所を参観できた。
一階の座敷棟や居間棟も素晴らしいが、2階の眺めは格別だ。訪問時の晴天がとても気持ち良くそれだけでも来た甲斐があった。
書斎棟の上の間はとにかく素晴らしい。特別なしつらえも多く、和洋折衷の妙を実感できる。もちろんここからの景色も格別だ。
門番所は地味だが、一日中ここで過ごす使用人?にとっては十分な空間だろう。竃もちゃんと設置されていた。
特別公開の晴れた日には、先を急がす、是非この雰囲気を味わいながら、まったりと過ごしてもらいたい。また、松戸の戸定邸とも間取りや雰囲気が異なるので、両屋敷を見比べるのもお勧めする。