とても綺麗で雰囲気満点の池です。水深が浅く、池というより湿原のようです。透き通った美しい水の中に揺れる草の葉がなんとも言えません。河童橋から大正池ルートを歩く際は立ち寄ることをおすすめします。
バックに映るのは六百山です。
田代池は隣接する大正池とともに、大正時代に焼岳 (2,455 m) の噴火により流れ出た溶岩が梓川左岸の支流である千丈沢をせき止めたことでできた浅い池であり、周囲は霞沢岳の湧水により湿原になっている。猿などの動物が多く見られる。水面に北アルプスの山並みが映るほど、水の透明度が高く、イワナなどの川魚が生息している。
六百山を背景に静かに流れる田代池の湖面を眺めるとじっくり見てしまいます。絵を描く人もよく見かけます。水深は浅くなってますがそれが独特でまた良いです。
田代湿原の一角にあるのが、六百山や霞沢岳の伏流水が八右衛門沢などからの土砂によってせき止められて溜まり、緩やかに流れる田代池。ごく浅いが、氷点下になる季節も全面結氷はしないそうだ。透明度が高く鏡のような水面に山々が映り込み、5月の新緑、夏のイチョウバイカモや周辺のニッコウキスゲ、コケモモ、10月の黄葉、晩秋の霧氷と、季節ごとに箱庭のような美しい景観を見ることができる。
日本近代登山の父・W.ウエストンは、その著書の中で「早朝、すがすがしく澄み切ったなかを、梓川谷をくだっていき、人影のない田代の池を通りすぎた。鏡のような池面は穂高の灰色の断崖と輝く雪を静かに映していた」と記している。