1936年開館。国の登録有形文化財。
元は住友家本邸が建っていた様ですが、こちらの敷地と日本庭園(慶沢園)を住友家が大阪市に寄贈され、本邸後に新たに美術館を建設されたとの事です。建設にあたりエピソードが有る様で
施工開始が1927年、開館が1936年と世界恐慌による資金難や物資難により開館に至る迄におよそ10年掛かりだったそうです。
また、戦時中は軍に接収され長らく休館に追い込まれたとの事。
最近では耐震補強工事の為に3年間休館しておりましたが、ようやくリニューアル工事も終わり、外観も綺麗に仕上がっていました。まだまだ、現役の美術館です。
美術品の特徴としてはまず、個人寄贈による美術品が多く、他の美術館とは一線を画します。その為、貴重な美術品ながらもジャンルが多様で、企画展の内容も国内外問わず、毎回趣向が異なりバラエティーに富んでいます。
また、公募作品の展示場となっており、「日展」「国展」「二科展」等が毎回開催されているのも、特徴の一つかと思います。
日本国宝展では、松井昇さんの軍人遺族図「かたみ」と言う作品が、考えさせられる作品で印象に残りました。プーチンやネタニヤフにこの気持ちが伝わるかどうかは判りませんが、一度見て頂いたら良いと思いました。この気持ちが伝わらない様で有れば、そもそも戦争以前に人としてどうかと思います。
かなり主観が入ってしまいましたが、それ位、印象に残る作品でした。
【見所】
①建物自体(国の登録有形文化財)
②エントランスと階段
③出口(入口)から一直線に伸びる遊歩道が爽快な景色です。右側に通天閣が見える通天閣も絵になり、たまりません。
【その他】
●日本国宝展滞在時間約120分
●土日は予約必須
●日本国宝展並び時間→チケットレスで約15分(平日の雨の日)。15時以後は並んでいなかったので、15時から閉館迄のタイミングが一番見やすいと思います。
●天王寺駅から徒歩10〜15分