昨年の夏、京都の建仁寺で開催された特別な夜間拝観「ZEN NIGHT WALK KYOTO」に行ってきました。創建から800年以上の歴史を誇る京都最古の禅寺が、現代アートと融合したこのイベントは、まさに五感を刺激する幻想的な体験でした。
このイベントのテーマは、音と静寂、光と影で夏の涼を感じ、脳が "ととのう"こと。敷地内に入ると、幻想的な音楽が流れ、ライトアップされた庭園が私たちを迎え入れてくれました。普段は静寂に包まれている枯山水庭園「大雄苑」には、青い光とミストが漂い、まるで別世界に迷い込んだような感覚でした。
中でも一番のハイライトは、建仁寺の象徴である小泉淳作の「双龍図」と、現代アーティスト・脇田玲のオーディオビジュアル・インスタレーションの共演でした。天井に描かれた巨大な二柱の龍に、最新の技術で生み出されたエネルギーの流れが投影され、龍がまるで生きているかのように動き出すのです。荘厳な音楽と光の演出が織りなすその光景は、まさに圧巻。仏法の守護神である龍のエネルギーを肌で感じることができ、言葉では言い表せないほどの感動でした。
歴史ある建仁寺の厳かな雰囲気と、最先端のアートが織りなすこの夜間拝観は、伝統と革新が共存する京都の新たな魅力を教えてくれました。今後、京都で一味違ったスペシャルなイベントを体験をしたいと思ったら、イベント情報をタイムリーにキャッチして、ぜひ訪れてみてください。